そもそも痛みとは?
そもそも痛みとは?

そもそも「痛み」とは?

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認知行動療法とは

もともと神経科で不安神経症やうつ病の治療で用いられている療法で、最近では慢性疼痛でも用いられるようになってきました。
「考えの癖(認知)とそれをベースにした行動、それによって生まれるネガティブな感情(抑うつ、イライラなど)の悪循環をネガティブな考えから少しずつポジティブな考えに修正することによって、今感じているストレスを和らげていく療法」と神経科では言われています。

整形外科の患者さんで、「痛いから今は安静にしています。痛くなくなったらリハビリをします。」と言うのをよく耳にします。それで良くなる方もいますが、前述したように痛みの悪循環に入っていく人も多いのです。その悪循環を断ち切るために、痛いからこそ弱い負荷で筋肉を鍛える。ちょっとだけストレッチするなどして、「あっ、思ったより私ってできるなあ。」という小さな成功体験を積み重ねることによってポジティブ思考になり、痛みの悪循環から抜け、痛みを和らげていく。これが整形外科でいう認知行動療法の考え方です。