2023年7月30日
早いものでもう7月も終わりに近づいて参りました。連日暑い日が続いていますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
さて、本日は当院でも行っている骨密度検査についてお話ししたいと思います。
骨密度はその名の通り骨の密度の事で、骨に含まれているカルシウムやリンなどの骨ミネラル(無機成分)の量を測定して計測されます。他にも骨強度にはコラーゲンというタンパク質の成分(有機成分)も重要になってきますが、骨軟化症などの特殊な疾患を除けば、健康な人も骨粗鬆症の人も無機成分と有機成分の割合は一定であるので、骨ミネラルの量だけで測定は可能です。
この骨密度検査の方法にはいくつかあります。
① 踵やすねに超音波を当てて測定する超音波法。
② アルミニウム板と手を一緒にレントゲン撮影をして写り方から測定するMD法。
③ エネルギーの低い二種類の放射線を使って測定するDEXA法。
当クリニックでは、正確性の高いDEXA法を採用しております。
骨密度検査の結果はYAM値(Young Adult Mean)という若年成人と比べて骨密度が何%か、という値で調べられます。基本的に健常者のYAM値は80%以上となります。
定期的に骨密度検査を行うことは、骨粗鬆症の予防や早期発見、寝たきりとなって生活の質(Quality Of Life)の低下を防ぐ事に役立ちます。早めに検査を受け、運動療法や骨を強くする注射や薬による薬物療法を早く開始する事で骨折が起きるリスクを下げる事が出来ます。
ご心配、ご相談がある方は当クリニックまでどうぞいらして下さい。
診療放射線技師 今泉